印西市、花火大会を断念 打ち上げ場所確保も難しく

 人口10万人突破の記念事業として来年の花火大会開催を検討していた印西市は22日、実施を断念すると発表した。打ち上げ場所の確保やスケジュールの面で実現困難と判断したという。

 市人口は10月末現在で9万8951人で、来年中に10万人突破が確実視される。板倉正直市長は、この節目を市民とともに祝い、市内外に印西をPRする事業として花火大会を開催したい考えを示していた。

 市は打ち上げ場所として千葉ニュータウンの2カ所を検討したが、住宅やメガソーラー設備が近く、安全上の理由から難しいと判断。開催準備に1年~1年半を要するため、来年夏ごろ見込まれる10万人突破にはスケジュール的にも厳しいと考えられるという。

 市は昨年8月、15年ぶりに開催予定だった花火大会を開始時間後に急きょ中止。数日間、理由説明を避けるなどの対応が批判を招いた。


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