砂ぼこり対策で天然芝 蘇我スポーツ公園 苦情受け来年7月めど

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ジェフ千葉の試合中、砂ぼこりでスコアボードが見えにくくなったフクダ電子アリーナ=6月10日
ジェフ千葉の試合中、砂ぼこりでスコアボードが見えにくくなったフクダ電子アリーナ=6月10日
現在は全面土のフクダ電子グラウンド。強風でフクダ電子アリーナ(写真奥)まで砂ぼこりが舞うことも=千葉市中央区川崎町
現在は全面土のフクダ電子グラウンド。強風でフクダ電子アリーナ(写真奥)まで砂ぼこりが舞うことも=千葉市中央区川崎町

 千葉市は来年7月をめどに、蘇我スポーツ公園の多目的広場「フクダ電子グラウンド」(千葉市中央区川崎町)に天然芝を整備する。同グラウンドを巡っては、強風で舞った砂ぼこりが隣接するサッカー場・フクダ電子アリーナに流れるなど、利用者や周辺住民から苦情が相次いだ経緯があり、芝生による砂じん対策が目的。

 同グラウンドは約3・7ヘクタール。少年軟式野球やソフトボールの使用に6面が取れる広さがある。2015年4月に約1・3ヘクタール(2面)を先行整備し、今年4月になって全面オープン。「芝は維持管理費がかかる」(市公園管理課)と、土のグラウンドにしていた。

 しかし、5月の連休中に同グラウンドなどで開かれた音楽イベントの最中に、乾燥と強風で砂ぼこりが発生。強い南風が吹いた6月10日は、同アリーナでサッカーJ2・ジェフ千葉の試合が行われ、スコアボードがかすむほどの砂ぼこりが舞った。

 同日は施設管理者が水をまいたが追い付かず、「砂が飛んでいて目が痛くなった」(観客)、「窓を開けられず、洗濯物も干せない」(周辺住民)といった砂じん対策を求める声が市などに相次いだ。

 4月まで同様の苦情がなかったことから同課は、砂ぼこりの発生は「グラウンドの全面オープンによる土面積の拡大が要因の一つ」と分析。飛散防止に野球の内野部分を除いた3・2ヘクタールに天然芝を張ることにし、9月補正予算で最大9300万円の債務負担行為を設定した。

 来年3月下旬~4月にグラウンドを閉鎖して芝を張り始め、養生期間を経て7月末ごろに再開したい考え。年間維持管理費は約600万円を見込み、同課は「天然芝ならグラウンドの利用料を値上げしない範囲で整備できる」。一般的に維持管理費が天然芝より低いとされる人工芝と比べても、初期整備費用を含め10年間で1億5千万円程度安く済むという。