幕張の空で速さと技競う エアレース千葉大会開幕

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東京スカイツリーを背に飛行する機体=3日、美浜区
観客約3万5千人が来場し、迫力あるレースを海岸から見守った
レース後、展示飛行を行ったゼロ戦

 最高時速370キロにもなり「空のF1」と呼ばれる小型プロペラ機のレース「レッドブル・エアレース」の千葉大会が3日、千葉市美浜区の幕張海浜公園前の海上コースで開幕した。予選が行われ、日本から唯一参戦している室屋義秀選手(44)は4位で、4日の決勝ラウンドに進んだ。

 同レースは、高さ25メートルのパイロン(エアゲート)の間を通過しながらコースを周回し、14人のパイロットが速さや操縦技術の正確性を競う。今年は世界各地で全8戦が行われ、千葉大会は3戦目。

 浦安市総合公園の護岸堤に滑走路が設営され、幕張の海上へ向かって各機がテークオフ。1機ずつコースに入るとスモークを出し、高く舞い上がって宙返りしながら急旋回するなど、高い飛行技術が披露された。

 目の前で繰り広げられる迫力あるレースに、海岸で観戦していた約3万5千人は大興奮。拳を強く握りしめたまま機体を目で追ったり、パイロットへ向かって両手や旗を大きく振って応援。室屋選手の飛行が終わると、ひときわ大きな歓声と拍手が湧き起こった。

 コースそばの海上には船から観戦する人たちや、海岸近くの高層マンションでは日の丸を掲げながらベランダでレースを見守る住民の姿も。公園内には大型画面によるパブリックビューイングが行われ、市立幕張西小学校4年の大森一智君(10)は「飛行機が回るところがカッコイイ。高く飛んで怖くないのかな」と、楽しんでいた。

 大会2連覇を狙う室屋選手は予選4位。「ベストを尽くせばチャンスは十分にある」と、決勝へ自信をのぞかせた。

 またレース後、旧日本海軍の零式艦上戦闘機(ゼロ戦)の復元機が展示飛行。機体は1942年製で、70年代にパプアニューギニアで発見され、カナダ製のエンジンを搭載して修復した。飛行を企画した「零戦里帰りプロジェクト」の責任者唐木芳典さん(59)は「日本が誇る技術遺産であるゼロ戦の姿を後世に継承していきたい」と話した。