2024年6月16日 18:00 | 有料記事

授乳する母親と赤ちゃん(写真はイメージ)
「母乳飲ませる練習しているの?」。思うように母乳が出ない中、夫からそんな言葉をかけられショックを受けた。それでも母乳は出ない―。厚生労働省の調査(2015年度)では、妊娠中に母乳で育てたいと思った人の割合は9割を超えるなど、母乳育児への関心は高い。一方で、8割近くが授乳について「困ったことがある」と回答しており、母乳の量などに関して悩みを抱える母親は少なくない。専門家は「周りが母親の気持ちを否定しないことが大切。自分の気持ちを受け止めてくれる支援先を頼って」と訴える。(デジタル編集部・町香菜美)
産んだら出るものと思っていた
授乳で悩んだ経験を語る女性=市川市
「出産前は産んだら母乳は何とか出るものだと思っていました」。
長男(5)と次男(1)を育てる市川市の女性(42)はこう振り返った。長男を出産後、入院していた病院で母乳指導を受けた。ただ、長男は乳首がうまくくわえられず、泣いてしまう―の繰り返しで次第に母乳育児がつらくなった。搾乳機を使うことになったが、絞っても10ccほどしか出ず、すぐ次の授乳時間に。初めての育児で手一杯の中での作業に疲労が募り、子どもの夜泣きも重なって睡眠不足にもなった。
ミルクに抵抗はなかったが、実際に母乳が出ない現実に直面すると劣等感やうしろめたさを感じるようになった。「母乳飲ませる練習しているの?」 ・・・
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