
千葉市中央区の千葉みなと地区で、23日にイベントが集中開催される。ディズニーの人気キャラクターも参加し、5万人以上の集客が見込める県誕生150周年の記念パレードを軸に、市などは周辺で「みんなとみなとの賑(にぎ)わいまつり」の名称で複数のイベントを計画し、地域活性化を図る。夜は中心市街地でイルミネーションの点灯式もあり、市の担当者は「千葉みなと地区から中心市街地へと、秋の一日を千葉市で楽しんで」とアピールしている。
千葉県誕生150周年記念パレードは今回が最後の公演。ミッキーマウスらディズニーの仲間のほか、市に拠点を置くプロスポーツチームのチアリーダーらが、千葉銀行本店前付近から中央郵便局前交差点付近までの約850メートルを練り歩く。
当日はパレードだけで5万~6万人の来場が見込まれていることから、市は、来場者を取り込み地区全体を盛り上げる絶好機と判断。「みんなとみなとの賑わいまつり」と銘打ち、パレードルート周辺の企業・団体とともにさまざまなイベントを集中的に開催することとした。
千葉ポートパークで行われる「千葉湊大漁まつり」はこれまで3日に開いてきたが、今年は23日に“お引っ越し”。昨年の約4万人を上回る約6万5千人の人出を期待する。会場では、イセエビの姿焼きやサザエのつぼ焼きなどの無料配布(当日午前9時半から整理券配布)のほか、地元グルメなどのブースが80店以上登場。千葉開府900年に向けて誕生した「千葉氏バーガー」も販売する。
旅客船桟橋がある「さんばしひろば」では、特設テラスで食前酒とおつまみを味わう「アペリティーボタイム!」を初開催。キッチンカーが20台以上出店し、3×3バスケットボール大会や音楽ライブも行う。
京葉銀行もイベントを計画。千葉みなと本部1階で福祉事業者がクッキーやアイスクリーム、規格外の野菜などを販売する。同2階の「こどもエコまつり」では牛乳パック紙すき体験などを用意している。
千葉銀行は国道357号の地下化で生まれた本店前-市役所前の地上スペースで、国土交通省千葉国道事務所などと社会実験イベント「STAY STREET」を23、24日に実施。キッチンカー16店のほか、千葉や埼玉、新潟などの特産品を販売するブースも設け、人工芝やベンチでくつろぐこともできる。
このほか、市役所や県赤十字会館、NHK千葉放送局でもイベントを企画。県や市は各イベントの回遊性を高めるため、指定の会場を回ってスタンプを集めるラリーを行う。
中心市街地の中央公園(中央区)で「第3回YORU MACHI(よる まち)」のオープニングセレモニーも、パレードに合わせて23日夜に開催。イルミネーションの点灯式のほか、樹脂製スケートリンクの営業もスタート。特設ラウンジも準備する。主催する千葉商工会議所の担当者は「イベントの後は市内で飲食を」と期待している。
詳しくは市のホームページなど。