2023年5月25日 05:00 | 有料記事

インドネシアのバリ島で波に乗る稲田さん(本人提供)

取材に応じる稲田さん
日本有数のサーフスポット九十九里浜からほど近い城西国際大学(東金市)。全国的にも珍しいサーフィン部の部長に就任した。約15人のメンバーを率いる新リーダーが学生生活の集大成として目指すのは全日本学生選手権の頂点。「嫌なことがあっても波に乗れば心が浄化される」-褐色の青年が笑顔で見据えるのはプロの道だ。
東京五輪サーフィン競技が行われた一宮町の出身。父の影響で中学3年の時に本格的にサーフィンを始めた。“ホームスポット”はJR東浪見駅近くのサンライズポイント。県立大原高(いすみ市)に進学後は放課後になると、同ビーチで波に乗る毎日を過ごした。
地元で、何よりサーフィン部があることに魅力を感じ2020年、同大に入学した。1994年創部、団体日本一経験もある強豪校で活躍する日を心待ちにしていたが、新型コロナウイルス感染拡大で課外活動はストップ、部活動やサーフィンの大会も中止に追い込まれた ・・・
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