2023年1月1日 05:00 | 有料記事

インタビューに応じる橋本大輝さん=昨年11月24日、印西市
新時代の扉を開いた2021年の東京五輪。二つの金メダルを手にし一躍「体操ニッポン」のエースに駆け上がった。だが、栄光はすでに過去のこと。「今年は世界選手権で団体と個人総合で絶対金メダルを取ってパリにいい形でつなげたい」。視界に捉えるのは来年開催される世界最大のスポーツの祭典だ。「東京を超える演技を」。21歳はさらなる高みを追い求める。
昨年秋の世界選手権は個人総合初制覇を含む四つのメダルを手にした。個人総合での五輪との2冠は、体操ニッポンの歴史でも「絶対王者」と呼ばれた内村航平さんに続く2人目。真のチャンピオンとして、名実ともに後継者となったが「僕は僕。納得いく演技をやっていきたい」。そのまなざしは求道者のままだ。
体操との出合いは6歳の時。「自分からやりたいと言ったわけではない。兄がやっているということで(練習場に)連れて行かれた感じ」と苦笑。「年齢が上がるにつれて、もう少しやってみたいなと思えるようになって、それが今につながっている」
転機は、強豪の市立船橋高への進学。最新器具を備 ・・・
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