将来に希望つなぐ 患者の卵子、受精卵凍結 乳がん(2) 県がんセンター診療部長 山本尚人 【9月はがん征圧月間 ちば がんにうち克つ】(12)

 若い人がある日突然、乳がんと診断されると、人生が一変してしまいます。命の不安に直面しながらも将来子どものいる人生を思い描いていたことが実現できなくなるかも知れません。

 乳がんは手術だけで完治を目指せることは少なく、最低5年間の内分泌療法を受けなければならないことが多く、その間は妊娠できません。また、進行度によっては手術前か後に抗がん剤治療も受けなければいけません。治療が終わっても薬物療法の影響と年齢を重ねることで、自然妊娠が難しくなってしまいます。

 そこで、薬物療法開始前に卵子や受精卵凍結を行い、長期間の治療が終わってからでも妊娠の可能性を残して ・・・

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