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恵方巻き廃棄削減へ イオン 予約販売に力、試食会も 見直し進む季節商品

試食会で恵方巻きの予約を周知する店員=1月10日、千葉市美浜区のイオン幕張店
試食会で恵方巻きの予約を周知する店員=1月10日、千葉市美浜区のイオン幕張店

 食べ物が無駄に捨てられる食品ロスを防ごうと、スーパーやコンビニなどの小売店が節分に縁起物として食べる「恵方巻き」の予約販売に力を入れている。生産の計画が立てやすく大量仕入れを抑制できるほか、消費者も当日の売り切れを心配しなくて良いのが利点だ。イオンリテール(千葉市美浜区)は、実際に味を確かめて予約をしてもらおうと、今年初めて全国のイオンで恵方巻きの試食会を実施。来店客にチラシを配るなどして積極的な周知を行った。

 2019年にはコンビニのファミリーマートが食品ロス対策として、大型クリスマスケーキやおせちを完全予約制とするなど、全国的に季節商品の販売方法の見直しが進んでいる。

 イオンリテールによると、本県を含む関東4都県の19年度のクリスマス商品の予約数はケーキやチキンなど全体で前年度比5%増、おせちは10%増となり、季節商品全体の予約数は年々増加しているという。

 同社は今年、恵方巻きの予約開始を例年より2週間前倒し、予約目標を昨年の2倍に設定。1月10日までの予約分は5%値引く「早割」で注文促進を図った。さらに「カタログで見るだけより、食べて納得して買っていただきたい」(同社)と全国で試食会を展開。1月10日に実施したイオン幕張店(千葉市美浜区)では、ブースに続々と来店客が立ち寄り、人気の海鮮巻きなどを味わった。

 同区の主婦(74)は「恵方巻きは毎年予約する」と、試食で気に入った味をその場で予約。一方、同区の別の主婦(39)は「実物を見てどれを食べたいか子どもと一緒に選びたいので、買うのは当日にする。でも早割は魅力」と話した。

 広報担当者は「店頭予約だけでなくネットスーパーでの申し込みも好調。通信通販の普及など、消費者の買い物の変化も予約増加に影響しているのでは」と分析する。

 一方、そごう千葉店(千葉市中央区)は、店頭POPや看板を増やしてクリスマスケーキやおせちの予約実施を告知したが、予約数の伸びは見られなかったという。同店は「当日の店頭での品ぞろえも重視しつつ、今後も季節商品の予約の告知強化を続ける」としている。

 農林水産省は昨年12月、需要に合わせた恵方巻きの販売をコンビニやスーパーの事業者に要請。1月24日現在で34事業者が呼び掛けに応じている。コンビニ大手3社や全国の地場スーパーなどが含まれており、予約販売したり、要望が多いハーフサイズを製造したりして、食品廃棄の削減に取り組む。同省は呼び掛けに応じた事業者名をウェブサイトで順次公表している。


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