500年後は「佐藤さん」だけ? 現行制度なら、姓の減少を試算

姓の減少の試算について説明する東北大の吉田浩教授=3月22日、東京都千代田区

 約500年後、日本人の姓は「佐藤」だけ? 東北大の吉田浩教授(経済学)が結婚時に夫婦どちらかの姓を選ぶ現行制度を続けると、2531年に日本人の姓がみんな「佐藤」になる可能性があるという試算結果を公表した。選択的夫婦別姓の実現を目指す一般社団法人「あすには」のプロジェクトの一環。

 吉田教授は「姓が失われる試算とも言える。姓の持つ伝統や文化、個人の思いを尊重するため、姓の存続を考えるべきではないか」と話した。

 試算は、政府統計や電話帳などから姓の由来を調査・分析、紹介しているIT会社「リクスタ」のサイト「名字由来net」のデータを基に、総務省の総人口数から佐藤姓の比率を算出した。

 現行制度が続いた場合、現在最も多い佐藤姓との婚姻が増え、これを繰り返して長い時間を経ると佐藤姓に吸収されていく可能性があるとして、100%になるまでの年数を試算。結婚や子の誕生などで佐藤姓の人口が年0・8%ずつ増え、2531年には100%となった。

 選択的夫婦別姓を導入した場合は、佐藤姓の占有比率が100%になるのは3310年だった。


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