【未明の砦】(73) 太田愛・作 藤岡詩織・画

◆第一章 発端の夏(五十八)

 矢上と脇も立ち上がった。矢上はすっかり乾いた海水パンツの砂を払い、両手を上げて大きく伸びをした。
 
 飛行機雲は一直線にま ・・・

【残り 726文字、写真 1 枚】



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