
国産小麦や発酵バターなど厳選した材料で作った体に優しいパンを販売する「とよパン」を昨年10月、横芝光町に開店した。それまでは小学校教諭として長年にわたって子どもたちの教育に携わってきた。第2の人生はおいしいパンでたくさんの笑顔を生み出すべく、日々腕を磨く。
旧光町出身。小さい頃から物作りが好きで工作に熱中した。中高の部活動では剣道に励んだ。親戚が教員で自分も子どもが好きだったため小学校教諭を目指し、短期大学で学びを深めた。その頃にアルバイトをしていたパン屋で、パンの成形などを学んだ。
教員採用試験に合格するまで臨時教員とパン屋のアルバイトを掛け持ち。次第にパン作りに夢中になり「パンの道も面白いかも」と思った矢先、県の教員採用試験に合格。小学校教諭の道に進んでさまざまな地域で教壇に立ち、横芝光町立大総小学校や同町立日吉小学校で校長を務めて定年を迎えた。
パン作りに再び没頭し始めたのは47歳ごろ。休日に食パンのレシピを研究する日々を9年続けた。定年退職したその日のうちに旭市のベーカリー「フランス屋」の門をたたいた。自分の店を開くために修行を始め、フランス屋では生地作りや粉の配合に関わるミキサーという立場でいろはを学んだ。
昨年10月、念願のパン屋「とよパン」をオープン。厳選した材料を使った体に優しくておいしいパンを販売している。日曜日から火曜日の週3日営業。菓子パンや総菜パン、サンドイッチなど約30~40種類が店頭に並ぶ。石川さんのおすすめはくるみ食パンだ。
「自分が作ったパンで喜んでくれる姿を見るのがうれしい」とやりがいを語り「地域に愛されて地域に貢献できるパンを作れたら」と笑顔を見せる。
(増淵あかり)




