2025年11月17日 05:00 | 有料記事

若い時に読んだ本のうち、青木正児『中華飲酒詩選』の詩群は左遷され、世に隠れ、すね者として生きた中国知識人らの嘆きにあふれ、安酒を食らいながら吟ずるに打ってつけの本だった。反対に、石田幹之助『長安の春』(講談社学術文庫、1979年)は唐の時代の〈世界都市〉を舞台に、西域・胡(こ)の異邦人と中国人との織り成す国 ・・・
【残り 1385文字】

若い時に読んだ本のうち、青木正児『中華飲酒詩選』の詩群は左遷され、世に隠れ、すね者として生きた中国知識人らの嘆きにあふれ、安酒を食らいながら吟ずるに打ってつけの本だった。反対に、石田幹之助『長安の春』(講談社学術文庫、1979年)は唐の時代の〈世界都市〉を舞台に、西域・胡(こ)の異邦人と中国人との織り成す国 ・・・
【残り 1385文字】