在留外国人増 日本語学習環境に課題 NPOが児童らに支援教室 【ちば子どもの居場所 学び多様化の時代に】(3)

NPOのスタッフから日本語を教わる子ども=4月、松戸市
NPOのスタッフから日本語を教わる子ども=4月、松戸市
学校の教科書を使って日本語を教えることも
学校の教科書を使って日本語を教えることも
身振りを使って体を表す単語を教えるスタッフ
身振りを使って体を表す単語を教えるスタッフ

 日本に住む外国人の数が増えている。出入国在留管理庁によると、2024年末時点の在留外国人数は376万8977人で、3年続けて過去最多を更新した。千葉県内でも12年に約10万5千人だった在留外国人数が24年には約22万人と倍増。少子高齢化が急速に進む国内で外国人材は労働力を支える存在になり得る一方、親の都合で日本に越してきた子どもたちは日本語の習得や進学に苦労している現状がある。

(増淵あかり)

 4月下旬、松戸市内のある一室に小学校の授業を終えた子どもたちが日本語を学びに集まってきた。その全員が日本語を母語としない外国人の子どもたち。認定NPO法人「外国人の子どものための勉強会」は、同市で定期的に勉強会を開催するなどして、来日した子どもたちが安心して日本語を学べる“居場所”を提供している。

 同法人では現在、小中学生の約60人の子どもたちが定例勉強会に参加し、週に1度日本語を学んでいる。出身国は中国、フィリピン、ネパール、ベトナム、スリランカなどさまざま。親の仕事の都合で日本に引っ越してくる場合が大半で、日本語を全く話せない子もいる。

 勉強会は日本人のスタッフが児童 ・・・

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