【千葉魂】常に前へ前への攻撃 日ハム戦華麗な走塁 千葉ロッテ(第516回)

「走塁は常に前へ、前へ」と積極走塁の重要性を語るサブロー監督
「走塁は常に前へ、前へ」と積極走塁の重要性を語るサブロー監督

 「ファイターズ戦でやりたかった」とサブロー監督はハッキリと言った。そして「まだまだやりたいことはたくさんある」と不敵な笑みを見せて、言葉を続けた。3月8日、外では雪が舞ったエスコンフィールドでのファイターズとのオープン戦。新生マリーンズの新たな戦い方が垣間見えたゲームとなった。

 五回の攻撃だった。一塁走者の岡大海外野手がフェンス際への深いレフトフライで狙いすましてタッチアップ。二塁を陥れた。「選手にも一塁ベースコーチにも行けると思ったら、どんどん行けと言っている」とサブロー監督。この好走塁の後、高部瑛斗外野手の中前打でホームインした。次の塁を狙う強い気持ちが得点につながった。続く上田希由翔内野手の打席でも走って攻め続ける。一塁走者高部はファウルとなったが、何度となくスタートを切って揺さぶりをかけた。結果的には併殺打に終わった打席ではあったが、水面下の攻防は激しかった。相手バッテリーが思わず間を置くなど、プレッシャーをかけ続けた。これぞマリーンズが狙う次代の攻撃であり、求めているスタイル。この攻撃が長いシーズンに入るとジワジワとボディーブローのように効いてくる。効果を生み出していく。

 試合後、指揮官は「ただ打つのを待っていても点が入らない。点を取るためにはどうすればいいかという部分。選手もボクもオープン戦やからと、これまでどこか消極的な部分があった。きょうは途中でスイッチを切り替えたというか吹っ切れた。このままではアカン。いろいろとやっていこうと決めた」と熱く説明した。

 七回にも足でどんどん次の塁を陥れていく。1死二、三塁の場面では2ランスクイズを敢行。勝ち越しのホームインこそリプレー検証の結果、覆りアウトとなったが、華麗なる走塁の連続だった。走る攻撃を実践しているファイターズも警戒心を強めたであろう走塁による波状攻撃を披露した。

 盗塁王のタイトルを2度、獲得している新任の西岡剛チーフ打撃兼走塁コーチもこの走塁革命におけるキーマンだ。「走塁は相手のミスが起きるのを待っているのではなくて、こっちから仕掛けてミスを起こさせるもの」と持論を展開し選手たちを後押しする。首脳陣の方針は確実に選手たちに浸透しつつある。小川龍成内野手も「少しでも先の塁を狙うことを常に頭に入れて準備をして、ギリギリのところで攻めていけるようにしろと常に言われている」と語気を強めた。高部も「リードの幅はこれまでよりも確実に大きくなっている。それはこちらも緊張することだけど、相手にプレッシャーを与えるのもわかっている」と胸を張る。

 「走塁は常に前へ、前へ。去年はファイターズ戦でいろいろな、いやらしい攻撃をやられまくった。それが悔しかった。だから、やり返したい想いが強い」とサブロー監督。昨年、8勝17敗と大きく負け越したファイターズ相手にあえて新しいマリーンズの戦術を発動させた。本番直前に今年は一味違うことを見せつけた。

(千葉ロッテマリーンズ広報梶原紀章)



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