いのちの時間2 第6話(下) 作・相羽亜季実

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「つみれの中に入ってるのは、しいたけとショウガと……カボス?」

「はい、皮を細切りにして入れてみたんです。あんかけの方には果汁を」

「なるほど、アイデアだねえ」

 良夫は目を瞑って舌の上のつみれを味わうと、深く頷いた。

「さっそ ・・・

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