いのちの時間2 第5話(中) 作・相羽亜季実

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「いかがでしょうか、良夫さん」

 ひかりに注目していた全員の視線が、そのまま良夫に集まる。

「ホラ、どうなのよ。あなたは」

 良夫は一瞬だけ痛みを忘れたようで、じっと考え込んでいた。

「いや、でも……それはちょっと無理だよ」

「なんで? この子、そんなに信用できないの?」

「信用できないのはお前の方だ」

 言いながら良夫が身体を起こそ ・・・

【残り 1744文字】



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