2021年1月20日 05:00 | 有料記事
▶▶前の話を読む
「いかがでしょうか、良夫さん」
ひかりに注目していた全員の視線が、そのまま良夫に集まる。
「ホラ、どうなのよ。あなたは」
良夫は一瞬だけ痛みを忘れたようで、じっと考え込んでいた。
「いや、でも……それはちょっと無理だよ」
「なんで? この子、そんなに信用できないの?」
「信用できないのはお前の方だ」
言いながら良夫が身体を起こそ ・・・
【残り 1744文字】