メタAI機能で競争法違反 EUが暫定的見解

米メタのロゴ=2025年6月、パリ(ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会は9日、米IT大手メタ(旧フェイスブック)が、通信アプリ「ワッツアップ」を巡ってEU競争法(日本の独禁法に相当)に違反したとの暫定的な見解を公表した。アプリ内で他社の人工知能(AI)サービスを排除したと指摘。緊急的な保護が必要だとして、暫定措置で他社への開放を求める意向を示した。

 ワッツアップは、さまざまな企業が顧客との接点として活用している。欧州委は、メタが法人向けサービスに新たな指針を導入し、チャットGPTなど他社の対話型生成AIへのアクセスを制限したと問題視。競合他社を市場から締め出すなど「深刻かつ取り返しがつかない損害のリスクがある」として、保護措置の必要性を強調した。

 メタは自社でも対話型生成AI「メタAI」を開発しており、ワッツアップ内で直接質問したり作業を依頼したりすることを推奨している。

 メタの広報担当者は、競合他社のAIサービスもアプリストアやウェブサイトなど幅広い経路を通じて使えるとして「EUが介入する理由はない」と強調した。


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