熊谷俊人知事は１６日、自身のＳＮＳ投稿に関連し、アカウントのプロフィール欄に記載していた「一部を切り取り記事化するのは許可しない」などの文言について「不適切だった」と陳謝した。同日午後、千葉市内で記者団の取材に答えた。

　午前に開かれた定例記者会見では「要約する場合はあらかじめ私の承認を得てほしい」と語っていたが、午後の取材で「検閲ではないかと思われたことは大変申し訳ない」と撤回した。文言は「全体の趣旨と異なる形で一部を抜粋して記事化・紹介するのはご遠慮ください」などと修正された。

　熊谷知事はＸ（旧ツイッター）のプロフィール欄に「一部を切り取り記事化するのは許可しません」、フェイスブックにはこれに加えて「切り取る場合は事前にご連絡を」との文言を記していた。掲載期間は「事務所に確認したが分からなかった。少なくともここ数カ月」と語るにとどめた。

　掲載した経緯については「ここ最近、ＳＮＳでネットメディアを含めてさまざまな形で趣旨と異なる形で切り取られる例が目立っていた。事務所を交えて議論し、現在（修正前）の文章になっている」などと説明した。　　

（池田和弘）