【独自】看護師名乗るX不適切投稿、発覚から1年 千葉大病院、調査の進展いまだ不明 「何もコメントできない」 一切の説明控える

千葉大病院
千葉大病院
問題となっているXへの投稿の一部(現在は削除)
問題となっているXへの投稿の一部(現在は削除)

 X(旧ツイッター)上で看護師を名乗り、患者への不適切な処置を行ったなどと繰り返し投稿していた匿名アカウントの存在が発覚してから1年が経過した。関連が指摘された千葉大病院(千葉市中央区)は直ちに院内調査を開始し、調査対象の職員を自宅待機とした上で「詳細が分かり次第報告する」としていたが、その後、現在に至っても報告は行われていない。本件についての千葉日報社の取材に、同病院は「現在調査中であるかどうかも含めてコメントできない」と一切の説明を控えた。深刻な問題にも関わらず調査の進展すら明らかにされない異例の事態に、患者や地域住民の不安は募るばかりだが、病院内で一体何が起きているのだろうか。

 問題となったのは病院の看護師を名乗る匿名アカウント(現在は削除)で、2023年秋ごろから「インシデント書くの面倒だからいつも隠ぺいしちゃう」「薬は飲ませたフリをしてこっそり捨ててる」など、医療現場での不適切な行為を示唆する投稿を繰り返していた。また「モニターずっと鳴ってたらしく、誰も気づかなくて、見事に心停止になってた!」と患者の死を軽々しく扱うような内容も含まれていた。

 一部の投稿に医師の名前が伏せ字で記されていたことから千葉大病院の看護師である可能性が指摘され、同病院は昨年1月、問題のアカウントが学内の看護師のものであるかどうかを含めた内部調査を開始。2月には「中立・公正で客観的な視点を加えた調査を行うため」として外部有識者を含む調査委員会を設置し、調査を進めていた。調査対象となった職員には、昨年1月に自宅待機を命じたと発表している。

 同病院の大鳥精司病院長は昨年1月8日、「病院として適切に対応する」「患者さんを第一に、医療の安全により一層努める」とのコメントを同病院のホームページで発表。2月10日には調査委員会の第1回会合を同7日に開催したことを公表したが、その後、調査の進捗(しんちょく)や結果についての発表は行われていない。

 同病院は8月、本紙の取材に対し「調査が継続中」であることや、対象職員の自宅待機が続いていることを明らかにした上で「調査結果がまとまり次第公表する」と説明していた。

 発覚から1年が経過したことを受けて、本紙は今月8、9日に改めて病院に取材。調査の進捗状況や調査が長期化している理由、自宅待機となった職員の現在の状況、患者からの被害申告の有無などについて質問したが、病院側は「いずれも現時点では回答できない」とした。また、調査の進捗について、8日時点では「継続中」と説明していたが、9日には「調査の継続状況についてもコメントできない」とした。

 同病院は一方で、調査結果がまとまり次第、公表する方針に変わりはないとも説明している。

(山崎恵)


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