25年産のコメ収穫、前年比1割増 747万トン、作付面積拡大

収穫期を迎えたコメ=8月、新潟県三条市

 農林水産省は10日、2025年産の主食用米の収穫量が9月25日時点で747万7千トンに上るとの見通しを発表した。前年と比べ68万5千トン増加し、約1割の伸びとなる。昨年のコメ不足を受け、農家が作付面積の拡大に動いたため。天候に恵まれ全国的に作柄も良好だった。コメ価格の高騰が続く中、市場に出回る量が増えて沈静化に向かうかどうかが焦点となる。

 今回から新たに導入した10アール当たりの収量の指標「作況単収指数」は全国で102と見込んだ。直近5年間のうち最大と最小を除いた3年間の平均をやや上回る水準だ。


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