若竹千佐子さんにドイツ文学賞 「おらおらでひとりいぐも」

 河出書房新社は7日、若竹千佐子さんの芥川賞受賞作「おらおらでひとりいぐも」のドイツ語版が、同国の文学賞「リベラトゥール賞」(賞金3千ユーロ)に決まったと発表した。

 同社によると、同賞は1987年に創設。ドイツで前年に翻訳刊行されたアジア、アフリカ、ラテンアメリカ、アラブ世界の女性作家による作品を対象としている。日本作品の受賞は初めて。

 この作品は、70代の主人公の、人生への思いなどが東北弁であふれ出る物語。2018年に芥川賞。若竹さんは「光栄です。桃子さんと同様、おらはこれがらの人だ、まだ戦えると思って小説に精進したいと思っております」とコメントした。


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