捜査の違法性認め賠償命令、札幌 無罪確定の男性勝訴

 脅迫罪に問われ無罪が確定した北海道帯広市の男性(35)が、任意の捜査段階で警察官が同意なくタクシーに同乗したのは違法だとして、道に150万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日、札幌高裁であった。長谷川恭弘裁判長は捜査の違法性を認め、請求を棄却した一審釧路地裁帯広支部判決を変更し、道に20万円の支払いを命じた。

 判決などによると、男性は北海道内の大学院に通っていた2016年11月、北見市の自民党支部に「爆破する」などと書いた手紙を送った疑いを持たれ、警察官らが追尾。タクシーに乗った際に警官3人が乗り込んだ。


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