松島から遊覧船で聖火運ぶ、宮城 語り部の大学生走る

聖火を収めたランタンを手に、遊覧船に乗って松島湾を移動する聖火ランナー(奥左端)=20日午後、宮城県松島町

 東京五輪の聖火リレーは20日、宮城県で2日目を迎えた。東松島市では、東日本大震災で被害が出たJR仙石線で聖火をつなぎ、全国で語り部活動をしてきた同市出身の大学生武山ひかるさん(20)=群馬県伊勢崎市=が走った。県内を南下し、日本三景の一つ、松島から遊覧船で塩釜市に運んだ。

 仙石線は、津波で列車や線路が流失し、広い範囲で不通となった。一部の駅と線路を内陸の高台に移設し、2015年5月に全線で運行再開し復興を支えてきた。

 多賀城市では同市出身の俳優千葉雄大さん(32)がランナーを務め、手を振ったり写真を撮ったりする市民らに笑顔で応えた。


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