「30万円だったのに」思い複雑 一律10万円の現金給付で

東京・渋谷の飲食店の臨時休業を知らせる張り紙。多くの店が新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けている=18日午後

 政府がコロナ対策として国民に一律10万円の現金給付を決めたことで、当てにしていた減収世帯向けの30万円はなくなった。「みんながもらえるのは良いことだけど…」。飲食店の仕事が休みになり、収入が途絶えた東京都狛江市の女性(32)は、複雑な気持ちを語る。

 1人暮らしのこの女性は、東京・丸の内の定食屋と居酒屋で働き、多い月は20万円ほどの収入を得ていた。

 コロナの拡大につれ徐々に客足が遠のき、定食屋は4月8日、居酒屋は10日まで休むように言われた。7日に緊急事態宣言が出たことで結局、休みは宣言解除まで延長になった。これで4月分の給料はほとんどゼロに。


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