歴史的快挙、千葉で達成 “幕張の歓喜” フェンシング・男子エペ団体「金」【2020東京五輪】

会場となった幕張メッセ
会場となった幕張メッセ

 幕張メッセが会場となったフェンシングの男子エペ団体で7月30日、日本が金メダルを獲得した。フェンシングは2012年ロンドン大会で三宅諒さん=市川市出身=らが達成した男子フルーレ団体などの銀が最高成績だったが、金は史上初。日本選手団が今大会獲得した金メダル数も過去最多の17個となり、歴史的な快挙が千葉で達成された。夏の夜の“幕張の歓喜”だった。

 日本は開催国枠で出場。太田雄貴日本フェンシング協会前会長は「東京じゃなければ立てていなかった。だけど1回戦で苦しい試合になれば優勝できると思っていた」。期待通りに米国に粘り勝ちすると、次戦で世界ランク1位のフランスを1点差で撃破する大金星を挙げ、波に乗った。

 エペは全身が攻撃の有効面となり、サーブル、フルーレと比べ最もルールがシンプル。日本ではマイナーだが「キング・オブ・フェンシング」とも呼ばれる。主将の見延は「世界ではフェンシングと言えばエペ。一番選手層が厚く、日本が勝ったことは相当世界にインパクトを与えたはず」と誇った。

 スピードを武器に奮闘した加納は「普段はリアルタイムで見てもらえる機会がなかなかない。これで多くの人に知ってもらい普及していければ」と期待。190センチの長身で活躍した宇山も「剣を使う格好良いスポーツ。各地で体験イベントも開催されているので魅力に触れていただければ」と続けた。

 日本協会の新会長は武井壮さん=中央学院大出=が就任。フェンシングをより身近にする手腕が期待される。34歳の見延は「エペが小さい子まで普及すれば日本はもっと強くなる」と語る。無観客は本当に惜しいが、無観客だからこそ開催され達成できた悲願。今夏初めて君が代が千葉の会場で流れ、世界中へ興奮が広がった。


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