2020夏季千葉県高等学校野球大会 あの瞬間を捉えた写真も多数

拓大紅陵 初V 千葉県勢41年ぶり 秋季関東高校軟式野球大会

拓大紅陵―茗渓学園 11回表拓大紅陵1死満塁、3点二塁打を放ち一塁を回る中森=J:COM土浦
拓大紅陵―茗渓学園 11回表拓大紅陵1死満塁、3点二塁打を放ち一塁を回る中森=J:COM土浦
初優勝した拓大紅陵
初優勝した拓大紅陵
11回表拓大紅陵1死二塁、黒川が勝ち越し二塁打を放ち喜ぶ
11回表拓大紅陵1死二塁、黒川が勝ち越し二塁打を放ち喜ぶ

 第61回秋季関東高校軟式野球大会は28日、茨城県のJ:COMスタジアム土浦で決勝を行い、拓大紅陵が茗渓学園(茨城)を延長十一回の末9―4で破り初優勝した。県勢の優勝は1979年の千葉商以来41年ぶり。

 拓大紅陵は千葉2位で4年ぶりに出場を果たすと初の決勝に進出した。九回裏に同点とされたが、3安打に抑えられていた打線が十一回に奮起。5安打で5得点した。黒川が勝ち越し適時二塁打を放ち、中森の3点二塁打と白石主将の適時打で突き放した。

 先発したエース山田は一週間500球以内の投球制限ルールに触れ六回途中に降板。白石、浅倉と継投し今大会3度目の延長戦を制した。

◆11回奮迅 一挙5点

 初優勝に燃える不屈の精神を発揮した。拓大紅陵は1、2回戦に続き突入した延長戦で奮起。六回以降無安打だった打線が十一回に打者一巡し、5得点で突き放した。県勢では41年ぶりの秋関東制覇。白石倖也主将は「笑顔と声掛けを貫いた結果」と破顔した。

 二塁打で勝ち越すと、その後もバント安打でつなぎ満塁に。最高の展開で回った6番の中森彪斗は「おれが打つしかないだろ」と豪快に引っ張った。打球は左翼手の頭を越え、走者一掃のだめ押し二塁打。「(29日の)新聞紙面はもらったな」と雄たけびを上げた。

 六回途中にはエース山田克明が一週間500球以内の球数制限に触れ遊撃へ。白石が登板も、九回に自らの送球エラーで追い付かれた。それでも諦めなかった。「普段から思いやりのある子たちなので」と豊田康弘監督。苦しむ仲間を助けようと、抜群の団結力を見せつけた。

 硬式のように春の選抜大会はない。しかし白石は「みんなには感謝しかない。夏に向け大きな自信になった」。優勝旗と共に、大きなものを持ち帰った。

◆黒川が勝ち越し打

 執念の勝ち越し打は2年生の黒川翔が放った。延長十一回。拓大紅陵は先頭の鈴木誠晴が冷静に四球を選ぶと、犠打で二進。「みんながつないでくれた。自分が返すつもりだった」と追い込まれながらも右中間を破った。巨体を揺らし到達した二塁上で力強いガッツポーズを連発した。

 これがチームとして五回以来の安打。黒川は4打席で無安打だったが「何とか取り返したかった。無心でした」と胸をなで下ろした。

▽決勝(J:COM土浦)
拓大紅陵
   00004000005─9
   00100200100─4
茗渓学園(茨城)
(延長十一回)
(拓)山田、白石、浅倉―浅倉、山田
(茗)高野、稲田、助川―村上
▽二塁打 黒川、中森(以上拓)高野(茗)


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