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パリ五輪へ深まる自信 「一番下」からコツコツと 男子マラソン・作田直也(長生高順大出) 【ちばいろ】

作田直也選手
作田直也選手
びわ湖毎日マラソンで2時間8分59秒で日本勢最高の4位に入った作田直也=3月8日、大津市皇子山陸上競技場(共同)
びわ湖毎日マラソンで2時間8分59秒で日本勢最高の4位に入った作田直也=3月8日、大津市皇子山陸上競技場(共同)

 3月8日に行われたびわ湖毎日マラソンで、長生高出身の作田直也(25)=JR東日本=がブレークした。一般参加ながら日本勢最高の4位に入り、自己ベストを2分以上更新する2時間8分59秒の好走。東京五輪代表争いには絡めなかったが、「“パリ五輪を目指す”と声に出して言えるようになった」と4年後へ自信を深めた。

 原点は高校時代にある。全国大会出場など華やかな実績はないが、マラソンで重要な単独走の力が養われた。陸上部員は男女合わせて40人近くいたが、長距離部門では頭一つ抜けた存在。練習はいつも独走で、一人で淡々とペースを刻む感覚を覚えた。「マラソンの終盤でタイムの落ち幅が少ないのはこのおかげだと思う」と話す。

 5000メートルのタイムは、高校3年で15分40秒台と平凡。順大には一般受験で入学した。全国から有力選手が集う中、自身を「一番下のレベル」と痛感。朝練習では誰よりも早く走り始めるなど他人と違う取り組みをして、はい上がった。

 大学4年になると、5000メートルで14分台の1桁までタイムを縮め、箱根駅伝では10区アンカーで区間賞を獲得した。「反骨心とか負けたくない気持ちは強かった。大学での経験が財産になっている」

 大迫傑ら東京五輪代表選手とは、まだまだ力の差が大きいと感じる。「練習の量、質ともに相当劣っている」。現在700キロほどの月間走行距離を千キロまで増やす考えで、「コツコツやっていけば、いつかは勝てる」と確信する。

 1月の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)は最長区間の4区を走り、チーム史上最高の4位に貢献した。4月は新型コロナウイルスの影響で出場予定だった大会の中止が相次ぐが、「その分を練習に充てられる」と前向きに捉える。

 初マラソンは2018年のびわ湖で2時間25分50秒だった。着実に成長を続ける25歳に、4年後の期待が膨らむ。

◇さくだ・なおや 1994年12月17日生まれ。千葉市緑区出身。同市立有吉小-有吉中-長生高-順大出。JR東日本所属、同社総務部広報課勤務。小学6年で学校代表として出場した大会をきっかけに陸上競技を始めた。中学では走り幅跳びの選手だったが、3年の地域駅伝大会で区間賞を獲得し、長距離走に転向。高校は3000メートル障害を専門とした。県内でお気に入りのランニングスポットは長生高近くの茂原公園で「階段を上り下りするコースが鍛錬になった」。173センチ、54キロ。B型。


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