協力金は?従えば損も… まん延防止要請 千葉県内飲食店 驚き、理解、悲痛な声

テーブル席に飛まつ対策のパーテーションを設置する店長の渡辺さん。「もう少しで外せると思っていたのに」と落胆した=17日午後4時半ごろ、千葉市中央区
テーブル席に飛まつ対策のパーテーションを設置する店長の渡辺さん。「もう少しで外せると思っていたのに」と落胆した=17日午後4時半ごろ、千葉市中央区

 新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、東京と千葉など4都県知事は17日、政府に「まん延防止等重点措置」の適用を共同で要請することを決めた。行動制限の具体的な中身はこれからだが、千葉県内の飲食店経営者は「寝耳に水」と突然の方針に驚く。別の店主は理解を示す一方で、「要請に従った店が損をする」「協力金について示してほしい」と悲痛な声も聞かれた。

 千葉市中央区の「やきとり処 楽一」の店長、渡辺憲一さん(51)は「寝耳に水。知事は先週、まん延防止の段階ではないと言っていた」と驚きを隠せない。先週末に発注した10日分のスープの材料になる鶏ガラが届いたばかり。人気のメニューだが、前回の重点措置では多く余らせてしまった。

 近隣でも要請に従わず時間外営業をする店が多かったといい、「要請に従って損をした気分。今回皆はどれだけ従うのか」と冷ややかだ。

 飲食店に酒を配達する同区の安藤商店の西賀知紀さん(67)によると、コロナ禍前は毎日配達していた店に今行くのは2~3日に1度。前回は売り上げが平時の2割ほどに落ち込んだが、重点措置には「賛成。今は耐えて収まるのを待つしかない」と理解を示した。

 同市花見川区の「スウィングさき」はライブスタジオを併設したジャズバー。感染対策を施した県の認証店だが、オミクロン株の拡大で1週間ほど前からキャンセルが相次いでいる。

 JR新検見川駅前の店の維持費は家賃を含め月約50万円。感染が落ち着いた昨年10月から客は7割程度戻ってきた。店長の松蔭学さん(56)は「協力金について大まかでも示してほしい。規制をかけるならば店の存続も考えて」と注文。

 「感染者を減らすために必要」と強調するのは、千葉市中央区の法医学医師、高山麻美さん(37)。「患者がたらい回しになるなどの問題がある。もっと効率的に患者を受け入れる医療体制を整備するべき」と訴えた。


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