「設置前提か」住民反発 「安全」県と平行線 我孫子で初説明会 汚染焼却灰保管

周辺住民ら約40人が出席した説明会。住民からは安全性などについての質問が相次いだ=9日午後6時半、県立我孫子東高校
周辺住民ら約40人が出席した説明会。住民からは安全性などについての質問が相次いだ=9日午後6時半、県立我孫子東高校

 高濃度の放射性物質に汚染されたごみ焼却灰の一時保管場所をめぐる協議が難航している問題で、県は9日、候補地として提案している「手賀沼終末処理場」(我孫子・印西市境)について、県立我孫子東高校で住民説明会を開催した。県が住民を対象に説明会を開催するのは初めてで、周辺3自治会の住民ら約40人が参加。一時保管場所設置の必要性や安全性を訴える坂本森男副知事ら県幹部に対して、住民側は反対姿勢を明確にして議論は平行線をたどった。

 県は保管方法などを具体的に提示して「安全対策には万全を期したい」と強調。さらに、「ごみの収集に影響が出ている」「東葛地域の除染を進める必要がある」などと設置への理解を求めた。

 これに対し住民側は「災害があったときに誰が責任をとるのか。補償はどうなるのか」「最終処分先確保のめどがつかないまま、一時保管の名目でずっと焼却灰を置かれるのは迷惑」などと強硬に反発。さらに、「設置が前提の説明会なのか」「設置反対の意見を尊重してほしい」と県に設置場所の再考を求めた。周辺住民からの質疑に続き、約85人の傍聴者からも反対意見の表明が相次ぎ、説明会は予定の2時間を約1時間半オーバーした。

 説明会後、坂本副知事は「反対を押し切るつもりはなく、住民の不安の除去に最善の努力をしたい。説明会の内容を知事に報告して、(設置についての)判断を仰ぎたい」と述べた。


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