“千葉駅に刃物振り回す不審者” JR東、千葉県警が対応訓練 連携確認、護身術も

刺股を使って刃物を振り回す男を取り押さえ、合図用の旗で刃物を振り落とそうとする駅員ら=30日午前、JR千葉駅
刺股を使って刃物を振り回す男を取り押さえ、合図用の旗で刃物を振り落とそうとする駅員ら=30日午前、JR千葉駅

 電車内や駅構内で刺傷事件が相次いでいることを受け、千葉県警とJR東日本千葉支社は30日、JR千葉駅構内で刃物事件への対応訓練を行った。駅員らは刃物を振り回す不審者を取り押さえるまでの連携を確認し、刺股の使い方や護身術も学んだ。体験した駅員は「いざという時には、学んだことを生かして利用客の安全を守りたい」と意気込んだ。

 訓練は、同支社の社員と県警鉄道警察隊員ら計約40人が参加。「駅構内で利用客数人が刃物を持った男に刺された」との通報があり、刃物を持った男が改札口を出た想定で始まった。駅員は訓練前に使い方のレクチャーを受けたばかりの刺股で男を確保する手順を確認。合図用の旗で刃物を手からたたき落とす場面も。

 警察官による制圧訓練も実施。利用客の安全を確保しながら容疑者を取り押さえる本番さながらの訓練に、見学した駅員らは連携の重要性を再確認した。

 訓練に先立ち、県警で逮捕術を指導する野村秋弘・逮捕術副主席師範が護身術を指導。駅員らは2人1組になって泥酔客などに腕をつかまれた時の対処や身のこなしを体験した。

 訓練後、駅員は「トラブルに直面した時にどのような対策を取ればいいのか理解できた」「最近、酔客に絡まれることが多い。訓練で学んだことを生かしたい」と手応えを感じていた。

 JR千葉駅の鈴木利幸駅長は「駅員で危機感を共有し、事件が起きた場合には適切な対応をしたい。安心して鉄道を使ってもらうために今後も訓練を継続していく」と述べた。


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