【新型コロナ詳報】千葉県内1030人感染、5人死亡 自宅療養中の20代男性も

 千葉県内で30日、新型コロナウイルスに感染した5人の死亡と1030人の感染が新たに判明した。死者5人のうち20代男性と60代女性の2人は自宅療養中に亡くなった。20代男性は陽性を確認した県内医療機関が「入院の必要なし」と判断。保健所は一度も直接連絡を取らなかった。20代の死亡は県内で2例目。60代女性は発見されたとき、死後3日ほど経過していた。船橋市の保育園などで計4件の新規クラスター(感染者集団)が発生した。

 県によると、自宅で死亡した20代男性は、今月中旬に40度の発熱があり、県内病院を受診し、検体を採取。16日、陽性が判明。軽症と判断された。17日に医師から男性に電話で告知した。体調に大きな変化はないことを確認していた。

 18日午後3時ごろ、消防から保健所に「男性の別居中の家族から連絡が取れないと救急要請があった。救急隊が駆け付け、自宅で死亡している男性を発見」との電話があった。

 保健所が男性と連絡を取らなかったことについて、県疾病対策課は「新規感染者が増加している状況。重症度の高い人に優先度をつけている」と説明した。

 柏市も自宅療養中の60代女性の死亡を発表。10日に軽症と判定された後、市保健所と電話での連絡がつかず、17日に同所職員と柏署員が自宅で遺体を見つけた。

 遺体の身元が確認されたのは24日。死亡日は14日ごろとみられ、持病の有無は不明。ワクチンは接種していなかった。女性は60代の夫と2人暮らし。

 夫は11日、勤務先で「妻が感染した」と伝え帰宅。14日に市内の屋外でけがをして倒れているのを通行人に発見され、救急搬送された。入院後、コロナ感染が分かった。発見時、身元が分かる物を所持しておらず、夫と確認されたのは妻の遺体発見後だった。

 秋山浩保市長は「陽性者が増えている中、軽症の女性に連絡を取る優先度は下がってしまった」と釈明した。市は今回の事案を踏まえ、軽症者でも連絡が2、3回つかない人は消防が自宅訪問する運用を20日から始めた。30日までに31人を訪問。いずれも症状の悪化はみられなかった。

 船橋市の「あい・あい保育園 西船橋園」で計13人、東金市のスポーツチーム「アルティスタフットボールクラブ」で計7人、千葉市中央区の障害児通所支援事業所で計8人、同区の医療機関で計14人のクラスター発生が確認された。

 30日に県内で感染が判明した人の居住地は、千葉市201人▽船橋市140人▽松戸市91人▽八千代市63人▽市川市62人▽習志野市45人▽木更津市41人▽流山市40人▽浦安市36人▽佐倉市、四街道市が各31人▽柏市29人▽君津市21人▽袖ケ浦市20人▽鎌ケ谷市19人▽我孫子市17人▽旭市15人▽市原市14人▽八街市、富津市が各12人▽印西市10人▽白井市8人▽茂原市7人▽成田市、東金市が各5人▽香取市、大網白里市、館山市が各4人▽山武市、南房総市、匝瑳市、いすみ市、横芝光町、長生村が各3人▽銚子市、勝浦市、東庄町、神崎町が各2人▽富里市、鴨川市、栄町、大多喜町、一宮町、白子町、御宿町が各1人▽県外10人だった。


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