6人に生理食塩水を誤接種 南房総市のコロナワクチン接種 抗体検査で該当者特定へ

 南房総市は4日、嘱託医が市内の高齢者施設で実施した新型コロナワクチン接種で、誤って生理食塩水を6人に注射したと発表した。希釈したワクチンを注射器に移した後の空の容器に、再び生理食塩水を入れたことが原因。同日時点で健康被害の報告はなく、市は経過観察とともに該当者の特定を急いでいる。

 市によると、3日午後、施設内の看護師が入所者と職員計54人にワクチンを接種。うち6人分の注射器には希釈液(生理食塩水)のみが入っていた。同3時ごろ、薬剤を準備する別の看護師が容器の数と注射器の本数が合わないことなどに気付き、誤接種が判明した。

 同施設では、当初48人にワクチンを接種する予定だったが、担当者が使用済みの空の容器に生理食塩水を入れたため、誤って予定回数を超える接種が行われたとみられる。薬剤を準備していた看護師は施設外の看護師で、接種担当の看護師とは別の階にいたという。

 市は今後、市予防接種健康被害調査委の意見を基に、抗体検査による該当者の特定や再接種を実施する方針。石井裕市長は「誤接種されたご本人と家族に心からおわび申し上げる。再発防止を徹底し、安心安全に接種してもらえるよう医療機関と一丸となり取り組む」とコメントした。

 また隣接する鴨川市では4日、5月に市内高齢者施設で実施したワクチン接種で、予診票の枚数と実際の接種件数に不一致があったと公表。県に報告の上、原因究明を急いでいる。


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