<まん延防止延長>「五輪費用、支援に回して」 酒類自粛の飲食店、窮状訴え 千葉

仕切り板が置かれた「和肉酒場わとん」店内=7日午後、同市中央区
仕切り板が置かれた「和肉酒場わとん」店内=7日午後、同市中央区

 千葉市など千葉県内12市に適用中のまん延防止等重点措置が今月末まで延長されることを受け、営業時間の短縮や酒類提供の自粛要請に従ってきた同市中央区の飲食店からは7日、窮状を訴える声が相次いだ。「東京五輪の費用を支援に回して」と協力金の上乗せを求める声も聞かれた。

 中央区の中心市街地に位置する「丸万寿司」は、売り上げ確保に向けノンアルコールドリンクのメニューを新たに作ったが、現状は厳しい。女将の君塚和子さん(74)は「酒と料理はセット。(酒類の提供を自粛したため)売り上げは半減するかも」と声を落とす。

 「和肉酒場わとん」の三浦正信店長(46)は経営状況を踏まえ大型連休中に酒類を提供することも考えたが、クラスター(感染者集団)が発生した場合の打撃を考え要請に応じた。「(対策を)だらだらとやられるのが一番つらい。ロックダウンぐらいのことをして、五輪にかかる費用を支援に回してほしい」と訴えた。

 「もつ焼 八角」は、同市に重点措置が適用された4月28日から休業。同店の川野博之さん(44)は「酒を提供できないことは休業命令のようなものだ。時短なら店を開けたが、酒類提供禁止だから営業できない」と語気を強める。当初の重点措置期間だった11日まで休業予定で、その後は行政による補償内容などを踏まえて決めるという。

 市民も対策強化を求めた。千葉市中央区の飲食店経営、井原悦子さん(71)は「連休だけ抑えてもだめ。集中的に対策して」、同市稲毛区の専門学校生の女性(18)も「このまま続けても意味がない。もう少し厳しくしないと」と指摘。同市中央区の主婦(54)は「延長は仕方ないが、効果があるとは思えない。ワクチンが広まっていくのを待つしかないのでは」と諦めの表情を見せた。


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