<新型コロナ>優先接種、県内で開始 千葉大病院ワクチンセンター本格始動

コロナワクチンセンターにて優先接種を受ける横手院長(左)=3日午後、千葉市中央区の千葉大病院
コロナワクチンセンターにて優先接種を受ける横手院長(左)=3日午後、千葉市中央区の千葉大病院

 千葉県内で3日、医療従事者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの優先接種が始まった。独自にワクチンの有効性を研究する「コロナワクチンセンター」を先月開設した千葉市中央区の千葉大病院では、ワクチンの副反応などを調べる計画で、この日は横手幸太郎院長ら11人が接種前に血液などを採取した。今後、2回目の接種の後に血液などを改めて採取し、抗体の変化などを調べる。

 県には来週ごろまでに40箱(約4万回分)が届く見通しで、感染者の受け入れを行う大規模な医療機関から順次接種を実施する。

 千葉大病院は接種前後の検体を基に抗体保有率や免疫細胞の変化を調査するため、同センターを先月新設。約2640人の職員のうち同意した職員を対象に調査する。

 ワクチンは3日正午ごろ同病院に到着し、解凍後に同センター内の冷蔵庫に移された。接種対象者の血液と唾液を採取後、問診でアレルギー反応の有無などを確認。午後3時半ごろ接種を開始した。

 同病院はワクチン1瓶につき5回分と計算していたが、注射器に注入する作業を進めると1瓶につき0・5回分の余りが生じたという。当初は2瓶で10人分の接種を予定していたが、それぞれの余りを合わせ1人分多い接種を行った。

 ワクチンを管理する担当者は「今後数百人単位で接種していくため、廃棄なく何回分取り切れるかでスピードが変わってくる。安全かつ効率的に打てるよう調整したい」と話した。

 横手院長は接種後、「個人的にはインフルエンザの予防接種よりも痛みが少なかった」と感想を述べた。同センターで集めたデータを感染症の予防や治療手段の発展につなげたいとし、「ワクチン接種が進み一日も早く安心した生活が戻ってくることを期待する」と語った。


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