緊急事態宣言再発令へ 千葉県民「もっと早く検討してほしかった」「補償がないと」 不安広がる

千葉県の要請を受け営業時間短縮を知らせる飲食店の掲示物。首都圏では閉店時間を午後8時とするよう求める見通しとなった=4日、千葉市中央区
千葉県の要請を受け営業時間短縮を知らせる飲食店の掲示物。首都圏では閉店時間を午後8時とするよう求める見通しとなった=4日、千葉市中央区

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、千葉など1都3県を対象にした緊急事態宣言が週内にも発令される見通しとなった。千葉県でも昨年末から感染者が急速に増えており、県民は「もっと早く検討してほしかった」と政府の方針を疑問視し、昨春の宣言発令で収入が激減した人は生活を支えるための補償を求めた。飲食店への午後8時までの営業時間短縮も要請される見込みとなり、経営者には不安が広がった。

 3歳の娘と公園を訪れていた男性会社員(45)=千葉市中央区=は「会社はテレワークの環境が整っており外出自粛要請にも対応できるが、子どもの保育園がどうなるかが心配」と不安をあらわにした。「子育てしながら働く人の中には保育園以外に預け先がない人も多いので、なるべく早く具体的な方針を示してほしい」と訴えた。

 週1回の買い物のため、千葉駅周辺に足を運んだ女性(81)=同区=は「もっと早く宣言の発令を検討してほしかった。高齢者で重い糖尿病もあるので、もともと不要不急の外出はしていない」と強調。「感染者がさらに増えて医療崩壊し、持病の治療ができなくなるのも怖い。宣言を受けて人の行き来が減れば少し安心できる」と話した。

 「最近は過去最多の感染者数にも驚かなくなっていた。宣言が出れば、また気が引き締まる」と話したのは、同市緑区に住む男子高校生(17)。「学校での感染も怖いが昨年みたいに長期休校となるのは心配。昼食なしの午前授業とかになればありがたい」と打ち明けた。

 同市中央区の焼き肉店「鶏とし」のオーナー、鶴田利行さん(45)は「あまりにも飲食店にしわ寄せが来ている。生きていける程度の補償をしてもらわないと(要請には)応じられないかもしれない」と、対応を決めかねている様子。前年の年末年始と比べて客は3、4割減少しており「夜の営業はできないに等しい。不安しかない」と漏らした。

 日払いの建設作業員をしている男性(61)=同区=は「昨年の春は収入がほぼゼロになったので、どうにか宣言は回避してほしい」と切実な様子だった。「仕事を途絶えさせないようにするか、すぐに生活費をまかなえる補償がないとやっていけない」と憤った。


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