死体遺棄疑い夫再逮捕 捜査本部千葉県警設置 死亡の経緯解明へ 印西女性不明

記者会見で捜査本部設置について説明する伊藤正俊印西署長(左)と大友敏浩捜査1課長=13日午後、白井市の印西署白井分庁舎
記者会見で捜査本部設置について説明する伊藤正俊印西署長(左)と大友敏浩捜査1課長=13日午後、白井市の印西署白井分庁舎
印西署に入る小野陽容疑者=10月23日
印西署に入る小野陽容疑者=10月23日

 千葉県印西市の女性(32)が3月から行方不明になっている事件で、女性の遺体を遺棄したとして、千葉県警は13日、死体遺棄の疑いで茨城県つくば市学園の森2、夫の会社員、小野陽容疑者(47)を再逮捕した。「遺棄していない」と容疑を否認している。県警は同日、印西署に捜査本部を設置し、女性が死亡した経緯についても調べを進める。

 県警によると、女性は小野容疑者の妻で会社員の理奈さん。以前は小野容疑者方で長男を含む3人で暮らしていたが、印西市内の実家に戻っていた。3月6日夕の退勤後に行方が分からなくなり、両親が印西署に届け出ていた。

 県警は理奈さんのカード類の使用状況や交友関係などを調べ、3月6日以降の生活実態が確認できなかったことから、すでに死亡していると判断。広範囲の防犯カメラ映像を精査した結果に加え、夫婦の車計3台からそれぞれ血液反応が出た点を踏まえ、小野容疑者が理奈さんの遺体を遺棄したとみている。

 3台のうち一部には血が拭き取られた形跡があったほか、小野容疑者の自宅から押収された理奈さんのバッグや髪飾りにも血が付着していたという。

 逮捕容疑は3月6、7日ごろ、理奈さんの職場がある成田市内から理奈さんの遺体を車で運び、茨城県または周辺に遺棄した疑い。

 捜査関係者によると、小野容疑者は任意聴取の段階で、茨城県の海岸付近に遺体を遺棄したという趣旨の説明をしていた。県警は6月以降、茨城県鉾田市から鹿嶋市にかけての海岸周辺を捜索したが、発見には至っていない。

 失踪や病死、自殺の可能性は低く、県警は理奈さんが死亡した経緯について小野容疑者が何らかの事情を知っているとみて調べる。

 小野容疑者は理奈さんの名義で不正に車検証を作ったなどとして逮捕されていた。千葉地検は13日、有印私文書偽造・同行使などの罪で起訴。認否は明らかにしていない。

◆近隣に驚き広がる 早期解決願う声も

 理奈さんの自宅の隣にあるマンションで子ども2人を育てる母親(31)は「年の近い女性が行方不明という報道を見て心配していた。こんなに近くに住む人だったとは…」と驚いた様子だった。

 付近を毎日散歩しているという50代女性は「この辺りは子ども連れも多く穏やかな街なので、事件に巻き込まれた人がいると聞いてびっくりした。詳しい事情は分からないが、早く解決してあげてほしい」と話した。


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