強盗殺人容疑で男逮捕 発生15年、再捜査で浮上 流山

15年前の誤認逮捕を謝罪する宮内博文捜査1課長(右)と横田正夫署長=18日午後、流山署
15年前の誤認逮捕を謝罪する宮内博文捜査1課長(右)と横田正夫署長=18日午後、流山署

 流山市で15年前、会社員、田島由美さん=当時(24)=が殺害された事件で、千葉県警捜査1課と流山署の捜査本部は18日、強盗殺人の疑いで別の強盗致傷事件で服役中の当時17歳の男(32)を逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めており、捜査本部は詳しい動機などを調べている。

 県警は2010年4月の凶悪事件の公訴時効廃止に伴い、未解決事件の専従捜査班を設けて再捜査。1999年に柏市で起きた男による強盗致傷事件と手口が似ていることから浮上、最新のDNA鑑定を行い特定した。

◆自供重視で誤認逮捕 県警遺族に謝罪

 15年前、殺害された田島由美さんの祖母と姉夫婦の3人を誤認逮捕した千葉県警。18日、流山署で開かれた会見で宮内博文捜査1課長は「誤って逮捕された方々、関係者の皆さまに心からおわびします。本当に申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた。

 当時は現場検証などの結果から、3人が容疑者として浮上。任意の取り調べ段階で祖母が犯行を自供し、ほかの2人の関与も矛盾しない状況だったため、県警は殺人容疑での逮捕に踏み切った。

 宮内課長は「容疑者1人が自供した事実を重くみたきらいがある」と釈明。遺留物から示された血液型や、田島さんと同じ階に住む祖母が遺体発見まで数日かかったことも容疑が掛けられた一因だった。

 だが、DNA鑑定の結果は逮捕後に出て不一致。3人は釈放され不起訴になった。当時は鑑定の精度が高くなかったとはいえ、宮内課長は客観証拠を重視すれば違う結果もあり得たことを認めた。


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