生徒の首にカッター 中学男性教諭を停職 千葉市教委

記者会見で謝罪する千葉市教委教育総務部の布施俊幸部長(中央)ら=20日、千葉市役所
記者会見で謝罪する千葉市教委教育総務部の布施俊幸部長(中央)ら=20日、千葉市役所

 千葉市花見川区の市立こてはし台中学校で、1年生の男子生徒の首近くに刃の出たカッターナイフを突き付けるなどしたとして、同市教委は20日、同中学校の男性教諭(29)を停職6カ月の懲戒処分とした。男性教諭は「危険なものの正しい使い方を指導するためだった」などと説明。生徒にけがはなかった。

 市教委は同日、管理監督責任として同中学校の男性校長(57)も減給10分の1(1カ月)とした。磯野和美教育長は「安全であるべき学校で絶対にあってはならないことで、誠に残念。被害に遭った生徒と保護者に心よりおわびする」とのコメントを出した。

 市教委によると、1年生の教室の窓枠に鋭利なもので「令和」「元年度」と落書きが彫られていた。生徒指導を担当していた男性教諭は今月8日の授業中に落書きについて指導した際、最前列に座っていた男子生徒1人の首にカッターナイフを近づけた。さらに、別の男子生徒にも、手元でカッターを回しながら近づき刃を向けた。

 2人とは別の生徒が同日の放課後、学年主任の教諭に相談して発覚した。男性教諭は事実関係を認め「インパクトの強いカッターで生徒に真剣に考えてもらおうと思った。申し訳ない」「危険性を教えるため刃を出した」などと弁明。カッターの刃は6~7センチ出ており、刃と生徒の首の距離は「10~20センチほどだった」と話している。

 市教委がクラス全員に聞き取りを行ったところ、男性教諭の行為に対して「怖かった」「不安だった」と多くが回答。後日、学校を休む生徒もいた。市教委は20日からスクールカウンセラーらを常駐させ、生徒たちの心のケアに当たる。

 男性教諭は本年度から生徒指導を担当しており「男の先生はガツンと指導するイメージがあった」と言及。机をたたくなど威嚇的な指導に生徒や保護者から学校側に苦情があり、校長が昨年夏、注意していたという。


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