千葉県内被災地に3万人 竜巻被害、市原でも汗 復旧ボランティア

豪雨で床上浸水の被害を受けた住宅の庭で、泥を取り除く作業をするボランティア=2日、市原市
豪雨で床上浸水の被害を受けた住宅の庭で、泥を取り除く作業をするボランティア=2日、市原市

 9月から続いた災害に伴い、千葉県被災地には各地からボランティアが駆け付けた。県社会福祉協議会の集計では、県内の27市町がボランティアセンターを設置し、延べ3万人超が復旧活動に協力。二つの台風と記録的豪雨で甚大な被害を受けた市原市でも、延べ2620人のボランティアが長期間にわたり、がれきや泥の撤去などに汗を流した。

 同市社会福祉協議会は市の要請に基づき、災害ボランティアセンターを9月12日に開設した。今月6日までのボランティアの派遣件数は717件で、派遣人数は台風15号1778人、台風19号422人、豪雨420人。県内や近県のほか福岡県や山口県、大阪府などから来た人もいたという。

 9月の台風15号では、屋根のブルーシート張りや庭の倒木処理が多く、高所作業やチェーンソーを扱う専門技術を持つ人を多数派遣した。10月の台風19号と竜巻の際には、8割以上を下野地区などの被災地に派遣し、被害の大きさと現場が限定されたため同地区内にサテライトのセンターも設置した。

 10月末の記録的豪雨では、全てのボランティアが床上浸水の被災者支援にあたった。喜多地区の住宅で庭を埋め尽くした土砂の除去やぬれた畳を屋外に運び出す活動で、リーダーを務めた男性(60)は「元の生活に戻ってもらうため手伝っている」と話した。

 市によると、一連の風水害による住宅などの被害は計8513棟(13日現在)で確認されている。

 同協議会は年に1度、災害ボランティアセンターの設置訓練を行ってきたが、実際に運営するのは初めてだった。派遣依頼の相談は計1148件寄せられ、中には傾いた建物の解体など、専門家でないと困難な作業もあった。

 同協議会の斎藤大輔さん(44)は「市民への作業内容の周知が必要。また、運営スタッフのボランティアも養成したい」と説明した。同市の災害ボランティアセンターは15日で活動を終了し、18日からは復旧相談センターとして生活相談の支援を行う。


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