千葉市に「ペット可」避難所 獣医師常駐し開設 【台風15号】

愛猫と一緒に避難する女性。一時は熱中症でぐったりしていた猫は回復したが、停電が復旧しない状況に女性はうなだれる=12日午後0時半ごろ、千葉市美浜区の稲毛記念館
愛猫と一緒に避難する女性。一時は熱中症でぐったりしていた猫は回復したが、停電が復旧しない状況に女性はうなだれる=12日午後0時半ごろ、千葉市美浜区の稲毛記念館

 停電が長期化する中、千葉市はペットの同伴が可能な避難所を同市美浜区の稲毛記念館に開設した。通常の避難所ではペットの受け入れが困難なケースがあり、自宅周辺だけ停電が続く「復旧漏れ」に苦しむ飼い主らが、暑さで命の危険にさらされた大切な“家族”と身を寄せた。

 市防災対策課などによると、11日に同避難所を開設し、市動物保護指導センターなどの獣医師が常駐。ペットは犬と猫のみ受け入れ可能で、11日夜は小型犬1匹と猫1匹を連れた2組3人が一夜を明かした。

 自宅が停電中の同市花見川区に住む女性(45)は、開設を知り11日夕に生後6カ月の雌猫と移ってきた。それまでは公民館の避難所に身を寄せ、猫は夫(47)が自宅で世話をしていた。

 しかし、電動シャッターが開かないため室内は蒸し暑く、猫は熱中症に。動物病院で点滴を打ち、冷房が効く稲毛記念館に身を寄せて具合は安定した。女性は「ご飯も食べなかったので、死んじゃうかと思った」と不安だった心中を打ち明けた。

 愛猫は回復したが、女性は自宅の停電が復旧せず疲労困憊(こんぱい)している。東京電力に問い合わせると「家にいないと工事ができない。作業員が折り返し連絡する」と言われ自宅で何時間も待ったが、結局、音沙汰はなかったという。

 「復旧しないなら暑いところで待たさないで…。猫もいるのに。あまりにも来てくれない」と悲痛な面持ちで訴えた。


  • LINEで送る