覚醒剤隠す薬物摘発 指定後初、成田で密輸疑い 税関

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押収された「t-BOCメタンフェタミン」の液体(手前)と隠されていたマッサージオイルの瓶など=20日、成田空港第2ターミナル
押収された「t-BOCメタンフェタミン」の液体(手前)と隠されていたマッサージオイルの瓶など=20日、成田空港第2ターミナル

 化学変化を加えると覚醒剤に加工できる指定薬物を密輸しようとしたなどとして、東京税関成田支署と成田空港署は20日、医薬品医療機器法違反(営利目的輸入)などの疑いで、中国人の男を現行犯逮捕したと発表した。逮捕は2月28日。同支署によると、同薬物が指定された2017年12月以降の容疑で摘発したのは全国で初めて。千葉地検は20日、同法違反罪などで男を起訴した。

 同支署によると、摘発した指定薬物は「t-BOCメタンフェタミン」。液体状で、覚醒剤のメタンフェタミンに「t-BOC基」を加えて化学的に覚醒剤を隠した薬物。化学的処理で再び覚醒剤に戻すことができる。

 起訴されたのは、中国籍の旅行添乗員、汪長輝被告(35)。2月27日、香港発の航空便で成田空港に到着した際、スーツケースに入れたマッサージオイルの瓶20本にt-BOCメタンフェタミン約7・3キロなどを密輸入しようとしたが、税関検査で見つかったとされる。加工されれば、覚醒剤5・5キロ(末端価格約3億3千万円)に相当するという。

 汪被告は、事前情報を受け税関が警戒していた男性に同行しており、瓶の液体を調べて発覚。同支署によると、「友達からマッサージオイルと言われて預かって日本に持ってきた」と否認している。