別の傷害で父再逮捕 心愛さん胸骨折の疑い 野田小4女児死亡

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栗原勇一郎容疑者(フェイスブックから)
栗原勇一郎容疑者(フェイスブックから)

 野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅浴室で死亡し、傷害容疑で両親が逮捕された事件で、千葉県警は14日、年末年始にかけても心愛さんに暴行して骨折などのけがを負わせたとして、同容疑で父親の勇一郎容疑者(41)=同市山崎、観光団体職員=を再逮捕した。認否を明らかにしていない。他にも暴行した疑いがある虐待事件として同日、野田署に50人態勢の特別捜査班を設置し、事件の全容解明を進める。

 再逮捕容疑は、昨年12月30日~今年1月3日ごろ、自宅で心愛さんの両腕をつかんで体を引きずり、浴室の床に顔を打ち付け、胸や顔を圧迫するなどの暴行を加え、複数の顔面打撲や胸骨骨折などのけがを負わせた疑い。

 県警によると、心愛さんを浴室まで引きずって暴行するなど一連の行為を連続して行ったり、床に寝かせた状態で体を押さえ付けたりする単発の暴行を繰り返していた。心愛さんは、膝で押さえ付けられたことで胸を骨折したとみられる。

 勇一郎容疑者と母親のなぎさ容疑者(32)の供述や、押収した勇一郎容疑者のスマートフォンの動画や画像から再逮捕容疑を特定した。捜査関係者によると、画像などは自宅で撮影されたもので、動画には心愛さんが泣いたり、立たされたりする様子が写っていた。撮影日は複数にわたっており、なぎさ容疑者が撮影した可能性も含め、心愛さんの様子を動画や画像で記録した動機を調べる。

 事件当時、なぎさ容疑者も自宅にいた。暴行の黙認や何らかの共謀がなかったか、関与の度合いを調べている。「娘に暴行をしたのは知っていた」と供述していることが、捜査関係者への取材で判明している。

 勇一郎容疑者は当初、一連の暴行について「しつけのつもりで悪いと思っていない」と供述していたことが分かっている。

 県警は1月24日午前10時ごろから午後11時20分ごろまでの間、冷水シャワーを掛けたなどとして、翌25日に勇一郎容疑者を逮捕。共謀したとして、なぎさ容疑者も2月4日に逮捕した。

 千葉地検松戸支部は、勇一郎容疑者の勾留期限の14日、1月24日の傷害容疑を処分保留とした。