住民8割が知らず 袖ケ浦の火力発電所計画 NGO調査

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袖ケ浦市の石炭火力発電所建設計画アンケート結果について記者会見する富樫さん(右)ら=31日、千葉県庁
袖ケ浦市の石炭火力発電所建設計画アンケート結果について記者会見する富樫さん(右)ら=31日、千葉県庁

 袖ケ浦市沿岸の石炭火力発電所の建設計画を巡り、国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは31日、周辺住民千人を対象にしたインターネット調査の結果を発表し、8割以上が建設計画を知らないと回答したことを明らかにした。

 調査は9月21~26日にネットリサーチ会社を通じて行い、袖ケ浦と木更津、市原、千葉の4市に住む10~80代の男女千人から回答を得た。

 石炭火力発電所の建設計画について、81・8%が「知らない」と回答。建設をどう思うかには「強く反対」「どちらかといえば反対」が合わせて39・8%だったのに対し、「とても賛成」「どちらかといえば賛成」は計10・9%にとどまった。「情報が足りなくて答えられない」が37・8%に上り、住民への周知不足が浮き彫りになった。

 計画では袖ケ浦市中袖に石炭火力発電所(100万キロワット)を2基建設し、2026年までに稼働させる。

 千葉県庁で記者会見した同NGOは、石炭火力発電所から地球温暖化の原因となる二酸化炭素が多く排出されることを懸念し「生活圏に発電所が立つと認識してほしい。世界的に石炭の時代でない」と建設に反対。アンケート結果は同NGOのホームページに掲載し、発電所事業者に届けるという。

 記者会見に同席した市民団体「袖ケ浦市民が望む政策研究会」の富樫孝夫さん(71)は、発電所勤務の経験から健康や環境への影響を心配。「発電所の話をすると、聞いた市民は必ず反対だと言う。情報を知らせることが重要だ」と訴えた。