「一緒だとおいしい」 特製メニューに笑顔 富里「子ども食堂」

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コックさんの子ども食堂で食事を楽しむ家族連れと土屋オーナー(左)=9日夜、富里市のアンズバー
コックさんの子ども食堂で食事を楽しむ家族連れと土屋オーナー(左)=9日夜、富里市のアンズバー

 みんなそろって「いただきます」。共働き世帯など子どもだけで食事を済ませる「孤食」に悩む家族連れに、そろって食卓を囲み会話を弾ませながら夕食を楽しんでもらうイベントが9日夜、富里市の飲食店「アンズバー」で開かれた。参加した家族連れら約30人をもてなした同店の土屋雅史オーナー(33)は「みんなで食事する楽しさを知ってほしい」と話した。

 5月9日の語呂合わせ「コックの日」に実施した。普段はバーとして営業する薄暗い店内に「いただきます!」と、子どもたちの明るい声が響いた。

 メインディッシュは子ども向けに甘めに味付けされた特製ハンバーグ。付け合わせのサラダとライスは地元農家から提供された。「おいしい」と顔を見合わせ、家族の会話も弾む。食後にはスターバックスコーヒーベイシア富里店のスタッフによる、子どものバリスタ体験も行われた。

 両親が共働きで子どもだけで食事することもあるという小学4年、井関雪也君(9)=同市=は家族で参加し「みんなで一緒に食べられて楽しかった」と笑顔を見せた。父親で会社員の洋さん(37)は「こういう機会がないと、なかなかみんな集まって食事ができないので良かった」と家族で団らんした。

 料理を無料、低額で提供する「コックさんの子ども食堂」は、2017年4月から「全日本飲食店協会」に加盟する個人飲食店で開催。これまで全国で計14回実施され、保護者を含め、500人以上が参加した。

 同日は、福岡や新潟などの全国8都市計11店で開かれ、各店舗が自慢の料理を振る舞った。

 同協会の関良祐理事長(45)は「コックさんの子ども食堂をきっかけに孤食が減ってほしい。全国の飲食店も『子ども食堂』の取り組みに賛同して開いてほしい」と期待した。

 両親が共働きで、自身も1人での食事が多かったというアンズバーの土屋オーナーは「同じ食事でも誰かと一緒だとおいしさが違う。みんなで食べる楽しさを知ってほしい」と話した。