2018年5月1日 05:00 | 有料記事
知る人ぞ知る名酒を造り出す「酒処ちば」。奥深い日本酒に向き合うため、酒の魅力に目覚めた記者、町香菜美(24)が期待と不安を抱えながら、「日本酒の世界」の門をたたく。
学生の半ばに解禁となった徳利(とっくり)と猪口(ちょこ)は、いつも酒を味わうというより酔うためのセットだった。およそ2年前の新入社員歓迎会で、上司が「一つ」とついでくれた日本酒でイメージが一変した。口に含んだ瞬間、ふわっと広がった香り、穏やかな喉ごし。思わず引きつけられた。それでも日本酒、聞けば聞くほど奧が深い。純米酒に純米吟醸酒、大吟醸酒…。銘柄だけではなく、醸造方法によって異なる味、香り、そして値段。専門家を訪ねた。
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千葉県内の日本酒について県酒造組合は「特徴がないのが個性」と例える。全国に知れ渡るような“メジャー銘柄”はほとんどないが、それぞ ・・・
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