大麻摘発、増加傾向に 未成年者の使用も 千葉県警、高校生らと防止へ啓発

啓発チラシを配りながら若者に薬物乱用防止を訴える半谷さん(右)=17日午後、千葉市中央区の京成千葉駅前
啓発チラシを配りながら若者に薬物乱用防止を訴える半谷さん(右)=17日午後、千葉市中央区の京成千葉駅前

 千葉県内の大麻取締法違反での摘発人数が2017年に103人となり、増加傾向が強まっていることが、千葉県警の「大麻事犯の検挙押収状況」調査で明らかになった。末端価格が覚醒剤よりも安く比較的入手しやすいため、若年層に使用が広がっている様子もうかがえる。県警は若者に「止める側」へ加わってもらおうと、高校生らと連携した啓発キャンペーンを開き「大麻使用ストップ」を呼び掛けている。

 県警薬物銃器対策課によると、08~17年の最近10年の大麻事件摘発人数は、13年に47人と最も少なかったが、14年以降増加に転じた。17年の暫定値は103人(前年比14人増)。最近10年で最も多かった09年の113人に迫る人数。

 また、摘発者に占める未成年者の人数・割合は、13、14年がともに1人で、およそ2%程度にとどまっていたが、16年に9人へと大幅に増加。全体の1割を占め、若年層への使用広がりをうかがわせる状況となった。

 若年層の摘発を巡っては、17年5月に16歳の少年2人を大麻共同所持容疑で現行犯逮捕したケースがあった。発覚は、親からの通報だったという。

 県警によると、大麻は薬物使用の入り口「ゲートウェイドラッグ」と呼ばれ、より副作用などが強い薬物につながりやすい。危険ドラッグの規制強化により、大麻に流れる傾向もみられるという。

 また、覚醒剤の価格(末端価格1グラム当たり約6万4千円)と比べて大麻は(同約6千円)と、比較的安価で若者が手にしやすいことも広がりの一因とみられる。

 こうした状況を受け、県警などは17日、千葉市中央区の京成千葉駅前で「薬物乱用防止キャンペーン」を実施。同市内の千葉聖心高校・吹奏学部生徒ら約50人が協力し、啓発チラシやグッズを配ったほか、演奏して乱用防止を呼び掛けた。

 県警の種田和宏同課長は「違法薬物は人の人生を台無しにする。取り締まりだけでなく、薬物の恐ろしさを知ってもらうのが重要」と強調。一日警察官を務めた同校3年の半谷雛子さん(18)は「違法薬物の使用で他の犯罪行為が引き起こされる場合もある。危険が潜むことを同年代にも意識してほしい」と訴えた。


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