「危険性低くない暴行」 千葉地検、懲役3年求刑 浦安の長男死亡

 障害のある長男=当時(38)=を殴って死なせたとして傷害致死の罪に問われた浦安市、アルバイト、大塚芳男被告(64)の裁判員裁判は16日、千葉地裁(市川太志裁判長)で論告求刑公判が開かれ、検察側は「危険性は低くない暴行」などとして、懲役3年を求刑した。

 検察側は論告で、「先天的にスタージ・ウェーバー症候群という持病があり、出血しやすく、血が止まりにくい体質の長男の頭への打撃は大きなけがにつながりやすいことを大塚被告はよく知っていた」と指摘。また、「暴行を正当化する事情はなく、長男が亡くなるという結果が重大」などと述べた。

 弁護側は「大塚被告は長男が脳への衝撃に弱いことを十分に意識せずにやってしてしまった」と主張。「これまで人生をかけて長男の介助に尽くしており、殴ったのはこれが初めてのことだった」などとして、執行猶予付き判決を求めた。

 最終意見陳述で、大塚被告は「長男が生まれた時、とても嬉しかったのが思い出される。障害を持って生まれた長男に、健常者が経験することをさせたい。その気持ちで生活してきた。事件を起こしてしまい、後悔でいっぱいです」と涙を流した。


  • LINEで送る