市川のNPO施設女性遺体 傷害致死容疑で管理人逮捕 千葉県警

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女性入所者が遺体で見つかったアパート=先月29日午後6時ごろ、市川市北方町4

 市川市北方町の女性向け福祉施設「さくらグリーンハウス市川」で8月、入所者の女性の遺体が見つかった事件で、市川署特別捜査班は19日、女性を暴行して死なせたとして傷害致死と暴行の疑いで、住み込みの同施設長でNPO法人「さくら福祉推進協会」(東京)職員、生田玲子容疑者(55)を逮捕したと発表した。生田容疑者による日常的な暴力、いじめに関する証言もあり、捜査班で関連を調べる。

 逮捕容疑は8月4日、同施設内で、入所者の川久保儀子さん=当時(84)=を殴ったり足蹴りするなどの暴行を加え、同月27日、同所で同様の暴行を加え、死亡させた疑い。生田容疑者は両容疑について否認している。

 施設を運営する同法人によると、同施設は生活に困窮した女性向けの無料・低額宿泊所。特捜班などによると、事件当時は川久保さんを含め、18部屋に10~80代の女性17人が入所。生田容疑者は昨年7月ごろから住み込みの施設長として、1人で調理や施設の管理業務に当たっていた。入所者からは「寮長」と呼ばれていたという。

 特捜班によると、川久保さんは同年5月ごろに入所した。特捜班では遺体に新しいものや古いものを含め複数の打撲痕があったことなどから、川久保さんが日常的に暴行を受けていたとみている。8月27日午後6時ごろには施設関係者の目撃情報があり、川久保さんはこの時間以降に死亡したとみられる。

 同月28日午後1時50分ごろ、同施設に入所する女性が同署管内の交番に駆け込み「施設内でトラブルがある」などと通報。同日午後4時10分ごろ、駆け付けた同署員が、施設内の自室で川久保さんが死亡しているのを見つけた。

 一方、千葉地検は19日、暴行罪で生田容疑者を起訴した。

 地検によると、生田被告は8月29日、脅迫容疑で市川署に逮捕され、今月14日に暴行容疑で書類送検。地検は同月19日、脅迫容疑の処分を保留とし、暴行罪で起訴した。

◆捜査に全面的協力

 施設を運営する同法人の代理人弁護士は「報道されている事実があったかを含めて、本人(生田容疑者)がどういう話をしているか分からない。捜査に全面的に協力して、推移を見守りたい」と話した。