香取の民家に絶滅危惧種コアホウドリ 石毛さん保護

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民家の庭で発見されたコアホウドリ(石毛さん提供)

 香取市の民家で、絶滅危惧種のコアホウドリが1羽保護された。千葉県立中央博物館(千葉市)によると、県内では毎年数件発見例があるが、沖合を飛ぶ鳥のため民家で発見されるのは珍しいという。

 保護したのは、小見川スポーツ・コミュニティセンターの臨時職員、石毛義則さん(62)。香取市下飯田の自宅の庭で16日朝に発見した。

 けがをしている様子だったので、市小見川支所に連絡したうえで捕獲。銚子市の平野動物飼鳥病院に保護してもらった。同病院によると、コアホウドリは左足にかすり傷がある軽傷で食欲にも問題がなかったことから、20日に放鳥した。

 石毛さんが撮影した写真を見た山階鳥類研究所(我孫子市)はコアホウドリだと確認したうえで、「頭にフサフサな毛が生えているので幼鳥とみられる」と分析。県中央博は「低気圧の影響で、風に流されて民家に迷い込んだのでは」と推測した。

 石毛さんは「コアホウドリとは思っていなかったのでびっくりした。無事に群れに帰ってほしい」と願った。

 コアホウドリは、環境省が近い将来絶滅の危険性が高い絶滅危惧IB類に指定。日本では小笠原諸島の聟島の属島である鳥島で繁殖が確認されている。アホウドリよりサイズが小さいが、それでも全長は約2メートルに及ぶ。